日本は今、「2025年問題」といわれるように、団塊の世代が後期高齢者(75歳以上)に達することにより、介護・医療費等社会保障費が急増する、という重大な問題に直面しています。簡単に言うと、高齢者人口は約3,500万人、約1/3が高齢者になります。これは、えらいこっちゃというわけで、マスコミ報道などで騒がれているのはご存知の通りです。
健康なうちにこそ、将来のことを考えておくのがいざという時に慌てない秘訣です。北海道は、全国的に見ても病院で亡くなる人の比率が多いのですが、最近は最期を自宅で迎えたいという方も増えており、在宅医療が注目されてきています。私どものクリニックでも在宅医療を担当しておりますが、一口に在宅死といってもその形は様々です。治療手段がないということで病院から来られた方や、自ら積極的に在宅医療を選択された方もいます。前者はどちらかというと病院での治療の延長線上に在宅を選んだ方、後者は治療法も含めて自分で選択しようとする方です。印象的には安らかに死を迎えられるのは後者のタイプの方が多いような気がしますが、どちらも驚くほど安らかに最期の時を迎えられます。私が病院で経験した集中治療室などでの死とは大きく違います。
ただ、死ぬ前に私たち一人一人が心がけておく事があるのではという事で、本にしてみました。興味のある方はご一読下さい。Kindle本で100円です。
『金谷憲明先生と語る 心と体の栄養学: 日本初の日帰り手術専門クリニックから、在宅医療とアンチエイジングまで』
http://www.amazon.co.jp/dp/B01A76PT8E/ref=cm_sw_r_fa_dp_ULALwb0KYF4AS