金谷潤子
8月29日
超高齢の方の往診も随分と増えました。
往診を受ける境遇だからなのか、「もう長生きするのは嫌だね」という台詞も多く聞かれます。
「早くお迎え来て欲しい」
よく頼まれます。
ですので、私はいつも毎回お約束するのです。
「大丈夫ですよ。
いつか必ず、私が◯◯さんが知らずに寝ている間に、そーっとお迎え呼んでおきますからね。」
もう、それを言った時の、びっくり眼を見開いて喜ぶお顔を見せたいです。
お迎えを切望する方は皆大喜び。
少し忘れん坊さんで、毎回、「早くお迎え来て欲しい」と言われる方には、
私も毎回、
「寝ている間のお迎えの約束」をします。
皆さま、安心して喜んで下さいます。
そしてね、不思議なことに、そのうち「早くお迎え来て欲しい」と仰らなくなるんです。
何度かそんな問答を繰り返して、「お迎えは怖くない、寝てる間に来るようだ」と安心されたら、心をどこかでキリキリ縛っている紐が消えてくれるのかもしれません。
え?
嘘つき?
そんなこと無いんですよ。
ご縁のあった超高齢の方皆さまに、きっと穏やかなお迎えが来ると感じるんです。
本当ですよ。