金谷 潤子
10月19日
『おもいやり』
忘れん坊さんの高齢女性の家でよく見かけるものがあります。
大切にお世話されているぬいぐるみ達
ある方はお布団をちゃんとかけて仲良く並べて寝かせてあげて。
ある方はご飯分けては口元拭いてくれてるから変色していて。
ある方は小さな生花を背中に乗せ、おめかしさせてくれて。
ある方は日差しが眩しくないようにタオルをかけてくれたり。
歳をとっても
忘れん坊さんになっても
ちゃんと忘れていない
優しさ
おもいやり
気遣い
身の回りの小さな可愛らしいものを
お世話している。
ぬいぐるみ達は家族なんですね。
人としてとても大切な
美しい心は
もしかしたら私よりあなたより
忘れていない
大事なことは皆
じいちゃんばあちゃんが教えてくれた。
じいちゃんばあちゃんが生きて
今のこの時代を作って来てくれた。
醜いことや
つまらないことを数えるよりも
美しいことや
すばらしいことを数えた方が
きっと色々なことが楽しく幸せに見えてくるのではないだろうか。
※この写真はこの数年でたまたま私が撮影していた全く違う高齢女性たちのお部屋です。(何枚かあったはずとiPhoneの中の1万枚から何とか探し出しました多分まだ何枚か有るのですが…)
とてもほっこりしてその都度思わず笑みがこぼれました。
皆さま、大分忘れん坊さんでした。
感じる心によっては、「認知症のおばあちゃん達のヤバい仕業」と寂しい表現になるのかもしれませんね。
それこそがとても不幸だと思うのですが。