金谷 潤子
10月22日
『手のひら診察』
高齢者の肌は乾燥していることが多いです。
かゆかゆになったり、すれて痛くなったり、赤くなったり。
時折、靴下を脱いで頂きカサカサの足全体に保湿剤をたっぷりと塗ってお話しながらマッサージすることも有ります。
他の先生の様に、医者らしい診察風景ではありませんが、私なりの情報をたくさん得ているつもりです。
足の冷たさや皮膚の張り、むくみ、乾燥具合、血管の怒張の塩梅。
ゆっくり触れながら、表情、会話の声色や目の輝き、選ぶ言葉やその出具合。
そんなの医者じゃないと思われるかもしれませんね。
人の生活の中で調子の良し悪しは、そんな些細なところに意外と現れてくるものです。
その上で血液検査だったり、慎重に触診、聴診をしたり、もっとヒアリングをしたり、場合によっては精査を病院さんにお願いしたり。
今日の方は、重症心不全と慢性肝炎がありますが、思い切って利尿剤を減らしている最中です。
少しだけお顔のしぼんだ感じが改善している様な気がしました。
採血の際(殆ど自分で採血します)の血管を刺した感触(弾力)は以前より力強く、血液流出の勢いも良好で少し安心しましたが、手が冷たくカサついていましたので、両手に保湿剤をたっぷりと塗るついでにお顔にも。
両手でお顔を覆って温める様に。
血液検査の結果はとても良好で思わずご家族にショートメールでお知らせしました。
※知らないうちにスタッフが写真を撮っていました