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2019.11.22

大和ミュージアム

先日、念願の「大和ミュージアム」に行ってきました。「宇宙戦艦ヤマト」世代の私にとっては、大和は特別な存在で、ぜひ行ってみたかったのです。1度目に試みたときには、呉までは着いたものの、駐車場の入場待ち行列にあえなく時間切れとなり断念。2度目には、企画したものの、西日本豪雨と重なり断念。今回は、3度目の挑戦でした。「大和ミュージアム」は愛称で、正式には「呉市海事歴史科学館」で、必ずしも大和ばかりではありません。旧日本海軍の事が展示されています。なんといっても目玉は1/10のサイズとはいえ、戦艦大和の模型です。当時の日本の先端技術の集大成です。圧倒的な機能美に溢れていました。しかし、こんなすごい戦艦が活躍する事は一度もありませんでした。最後には沖縄へ海上特攻隊として向かい、その途中で坊ノ岬沖海戦で戦艦と戦うこともなく撃沈されました。「宇宙戦艦ヤマト」では、海中に原型をとどめて沈んでいたヤマトでしたが、現実には爆発によりバラバラになって海底に沈んでいる事が海底調査で分かっています。大和は開発当時には世界最強の戦艦でしたが、時代の流れはあっという間に航空機を中心とした戦闘に変わっていきました。大和を沈めたのは空母11隻からなる空母部隊からの約400機もの艦載機でした。かつて地球を制覇した恐竜のように時代の変化に乗り遅れたものは、滅びるしかないのです。まだ、うら若い青年将校たちは、このような実態に気づいていましたが大勢を変化させる事はできませんでした。臼淵大尉の言葉に心が苦しくなります。負けが見える戦闘だと分かっていて参加した人の気持ちはどうだったのだろうか、日本は沖縄を決して見捨ててはいない、命がけで彼らが守ろうとしたものは何だったのか。戦争の善悪の判断は難しいが、日本の進歩、明日のために命をかけた我々の先輩たちの気持ちを今の日本はどれだけ生かしているのだろうか。日本人の元々もつ真の心「大和魂」が取り戻されることを願いたい。

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