ガン患者と新型コロナワクチン
ワクチン接種が始まりましたが、最終判断が現場に丸投げにされているために混乱が起こっているようです。医療者はきちんと勉強はしているのですが、一般の方への情報発信は上手くありません。
日本癌治療学会,日本癌学会,日本臨床腫瘍学会(3学会合同作成)
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)とがん診療についてQ&A
-患者さんと医療従事者向け ワクチン編 第1版-
というものが出ています。(2021年3月29日)
https://www.jsmo.or.jp/news/coronavirus-information/qa_vaccinel_3gakkai.html
訪問診療ブログ『奇跡を、魔法を、どうか見せて』

コロナウイルス のイヤらしさ
志村けんさん、岡江久美子さんがコロナウイルス感染で亡くなりました。じわじわと大切な人を奪ってゆく、これがコロナウイルス の一番イヤらしいところです。世界では日本よりはるかに甚大な被害を受けていますが、同じような特徴があります。最近、ニュースで報じられていましたがスペインで亡くなった方の約半数は施設に入所している高齢者だったそうです。前から言われていたように、コロナウイルス は体力、恐らくは免疫力が低下している人を狙い撃ちにして重篤化しているようです。最近でも、北海道の新たな感染者は多くが医療機関、高齢者施設に集中しています。
現在の移動制限はあくまでも対症療法的で、根本的にコロナウイルスを克服するには3つの方法しかありません。①集団免疫を獲得する、②ワクチン、③治療薬です。しかし、集団免疫を獲得するには多くの人間が一旦感染する必要があります。その結果、多くの人命を失うことになりますので現実には選択できません。治療薬は、アビガンをはじめ色々な薬、ビタミンなどが実際に使用されて一定の成績をあげているものもありますが、決定的な治療薬はまだありません。ワクチンはもっとも効果が期待されますが、完成に時間がかかるのが問題で、今の状況には間に合いません。しかし、イギリスでは既に臨床治験が始まっています。日本でも7月には始まりそうなので、最短で冬には間に合うかもしれません。(現在の状態を考慮して通常の認可に要する時間が短縮された場合に限ります)
コロナウイルス のイヤらしさはさらに、医療現場を蝕むところにあります。特徴の一つとして医療従事者の感染例の多さが目立ちます。現場では、コロナウイルス 感染者に対して極めて注意して治療を行なっています。しかし、理由がよくわからない院内感染症例が多発しています。自分が感染するかもしれないという恐怖と医療者に対する嫌がらせなど、安心して治療に向かえない状態が、医療現場を萎縮させます。特に、軽症者の場合には、自分が感染している自覚もあまりなく、他の病気の患者に混ざって医療機関を受診してしまうことがあるのがコロナウイルス のイヤらしい点です。コロナウイルス を全く警戒していない所を襲う、医療機関の弱点を突いてくるところがイヤらしい点です。
現在、移動制限下にある日本の中で他に私たちにできることはなんでしょうか。大切なことは当たり前ですが各々が健康状態を保つことです。特に、免疫力が大切です。積極的に免疫力を高める方法を次回、科学的に考えてみたいと思います。