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2019.04.15

訪問診療ブログ『今、人生が終わったら』

金谷 潤子
3月6日

今、人生が終わるとしたらあなたは悔いがありませんか?

私は悔いがありません。
人は必ず死にます。
いつなのかは誰にも分かりませんが、必ず終わりの日が来ます。

家族は何とか頑張って生きていくでしょう。
スタッフや連携している仲間たちや患者さん達には少し不便をかけますが、違う良い方々に巡り合うでしょう。

私は今までの人生も今週も今日もとことん生きたので、大丈夫です。

もしも5分あったなら。

そうしたら
母に「ありがとう」を言うでしょう。
妹に「ありがとう」を言うでしょう。
娘たちに「頑張って生きて。見守っているからね。
悪いことが起きないように、幸せな人生であるようにいつも応援してるからね。」と言うでしょう。
主人には「今までありがとう、先に待ってるからね。」と言うでしょう。

そして終わるでしょう。
あの世に持っていくものは何も有りません。
部屋も片付いてないけどごめんなさい。

犬と鳥たちをお願いします。

仕事は最後まできちんと尽くしていたから大丈夫。
毎日毎日、精一杯きちんと整えているから、違う先生に引き継いでも大丈夫。

いつの頃からか、気持ちがシンプルになりました。
大切なことは
物やお金や姿かたちや名誉ではなく、

人に喜ばれること
人に必要とされること
人と繋がっていること
満ち足りていると思えること
充分を知ること

と気がついた頃から、良く眠れるようになりました。
昔は心が本当に不安定で、精神科薬のお世話になったものでしたが…

困りごとや心配ごとは日々絶えません。
次々とこれでもかと降ってきます。
やれやれとため息もこぼれます。

けれども、日々を懸命に生きているから幸せです。
いつ終わっても悔い無いように生きてます。

皆さんもどうぞ考えてみて下さい。
大切なことについて。
大切にしたいことについて。

誰かに伝えたかったことはありませんか?

2019.04.10

訪問診療ブログ『怨と恩』【番外編】

金谷 潤子
3月16日

誰かに憎しみや嫌悪感を抱いた時に、落ち着いて整理してみると、「誰か」は自分に決して悪いことばかりじゃないことが多い。
例えば家族でも同僚でもご近所さんでも
最近、嫌だなと思っている人について考えてみる。
できれば書き出してみる。
嫌なところと良いところ。
大抵は良いところがたくさんあるものだ。
私は母親に辟易することが多いのだけど、
でも、母なりに私を一生懸命育ててくれた。
色々な誤解やすれ違い、勘違いで嫌な思いばかりしてきたなぁと思うけど、実は、心配してくれたり喜んでくれたりありがたい事が多くある。
人は「してもらった」事は忘れてしまいがちで、
「された」ことはいつまでも忘れない。
自分は完璧だろうか?
完璧な人間なんて居やしない。
私もどこかで誰かに嫌な思いをさせている事もあるだろう。
何か嫌なことがあっても、
少しの良いことで上書きされていったなら
この世の中は随分と平和になるのだと思う。
欲と怨に心を支配されない様に。
ネガティブな思いは自律神経系を乱し、
免疫力を低下させ、
不安と疼痛を増悪させる。
感謝の気持ちは副交感神経を優位にさせて、
消化が良くなり
栄養状態が改善し、
深い自然な睡眠に導く。
健康な心身への鍵は「感謝の気持ち」です。

※写真は当院受付に置いている桜の鉢です。
一足先に満開となり、春を運んで来てくれました

2019.04.03

実は重要!!Mg(マグネシウム)!!

マグネシウム(Mg)・・・実はとっても重要なミネラル。

マグネシウムは、心血管系の健康を支えるために身体が必要とする最も重要な栄養素の1つと考えられ、米国では半数近くの人が不足しているとも言われ、日本でも1日の摂取量の不足が気になるところ。

例えば、体内に十分なマグネシウムがないと、さまざまな障害や病気にかかりやすくなり、血圧が制御できなくなったり、2型糖尿病のリスクが高まったり、大腸癌のリスクが高まり、更には心臓発作を起こすリスクが高くなることも知られてます。

ここで述べられている、サウスカロライナ医科大学によって発表された研究はマグネシウム摂取が足りなく、欠乏しているとCRP(炎症反応の検査のひとつ:肝臓で作られるC-反応性蛋白質)が高くなる事を明らかにしています。マグネシウム摂取不足は心臓血管系のリスクを高める事になり、注意が必要です。

マグネシウムの必要量は、性別、年齢、個人のライフスタイルによって異なります。例えば、様々な研究や推奨によれば、30歳未満の女性は最低310 mgを位の摂取必要とするかもしれませんが、30歳未満の男性は1日400 mgを必要とするかもしれません。年配の男性は1日に420 mgのマグネシウムを必要とし、年配の女性は1日に320 mgのマグネシウムを摂取する必要があるかもしれません。通常の食事やサプリメントで意識して摂取しても、過剰摂取で問題を起こすくらい高濃度に摂取する事はないと思いますが、いずれにしても、栄養学をよく知っている医師や医療専門家に相談してみてください。
マグネシウムは時に疾患や症状の解決の糸口になる事もあります。例えば、我々の点滴外来で用いる「マイヤーズカクテル」の効果はこのマグネシウムを添加していることによる事が実は大きいといわれています。マイヤーズカクテルは片頭痛、線維筋痛症等の疼痛性疾患のほか、喘息、慢性疲労、うつ症状等でも奏功することがある「不思議な」点滴です。思い当たる方は、マイヤーズカクテルも是非お試しください。詳しくは当院までお問い合わせください。

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