キレーションとは
有害金属を体外へ排出させる点滴療法です。
キレーションの語源はギリシャ語のキレート（ロブスターのはさみ）で、点滴により体内にはいったキレート剤が、有害金属を挟んで体外に排出させるデトックス作用をいいます。
米国では、50年の歴史があり、有害金属除去、狭心症、心筋梗塞、閉塞性動脈硬化症の治療、アンチエイジング等を目的として行われます。キレーション療法はEDTA(エチレンジ四酢酸)という合成アミノ酸を点滴する治療法です。
主な成分
・Na-EDTA
狭心症・心筋梗塞・閉塞性動脈硬化症・脳梗塞・高血圧・糖尿病・アンチエイジングなど
・Ca-EDTA
有害重金属除去・アンチエイジング・活性酸素除去・不定愁訴など
有害金属とは？
有害重金属は以下のようなものに含まれ、意外に身近に存在しています。
・水銀（マグロなどの魚介類）
・鉛（鉛管・アクセサリー）
・カドミウム（喫煙・排気ガス）
・ヒ素（農薬・木材防腐剤）
・アルミニウム（アルミ鍋・硬貨）
・ベリリウム（大気汚染）
・ニッケル（硬貨） など
そのため、必要な栄養素を取り入れるのと同時に不要な毒素を排出するデトックスも必要です。体に良いものを取り入れているのに体調がよくならない、休養しても疲れが取れない等の症状があれば、有害ミネラル検査（毛髪検査）やキレーションをお勧めします。
主な効果
１狭心症予防・治療・心筋梗塞予防・治療・閉塞性動脈硬化症
２脳梗塞・高血圧・糖尿病・強皮症・慢性腎炎・疲労回復
３パーキンソン病・冠状動脈硬化
４認知症
5視力の低下や白内障
この治療に適している方
- 血管年齢が気になる方
- 風邪をひきやすい方、治りにくい方
- 休養しても疲れがとれない方、疲れやすい方
- デトックスをしたい方
治療方法
・点滴療法で治療を行います。（Na-EDTAの場合… 90分 / Ca-EDTA の場合…60分）
・アメリカ先端医療会議(ACAM)が提唱しているプログラムに沿って行います。
・導入プログラムでは週1回～2回の点滴を合計20～30回。
・維持プログラムでは月1回～2回の点滴を持続していきます。
・治療期間中はビタミン・ミネラルのサプリメントの服用をお勧めします。
・詳細な血液検査データを解析する「栄養解析」で必要な栄養素を把握し、その後の治療にあたります。
検査・解析は、治療効果をみながら適宜3カ月ごとを目安に行います。
考えられる副作用
低血糖、血圧低下、低カルシウム血症（疲労感・脱力感）、不整脈、ビタミンB欠乏などが起こる場合がございます。キレーション点滴投与により、有害金属類とカルシウム（ミネラル）を尿や汗と共に体外へ排出します。それらを考慮し、点滴内にはビタミン、ミネラルを入れております。
※低血糖に備えて、当院でもお菓子を若干ご用意しておりますが、ご自身でお好みの軽食やお菓子をご持参していただいても結構です。
※キレーションについてもっと知りたい方はhttp://chelation.jpをご覧ください。
